⚠︎コスプレ/cosplay/乱筆乱文
すごく印象的な出来事があったので、せっかくなのでその時感じた事も含めてつらつらと書き残しておこうと思います。
男性レイヤーって、実はなかなか写真を撮ってもらえる機会に恵まれないんですよね。
それは別に不満でも何でもなく、むしろ当然のことだと思っています。
もし自分がカメラマンなら、きっと女の子を撮りたいと思う。華やかで、絵になって、何より見ていて楽しいし。
イベント会場を歩けば多くのカメラが女性レイヤーへ向けられている光景を目にする。
それはごく自然なことだと思います。
もちろん性別関係なく撮影してくださるカメラマンさんもたくさんいる。
それでもイベント会場全体を見渡せば、男性レイヤーがレンズを向けられる機会は決して多くない。
ましてや、身長190cm近い自分のような大型レイヤー。人混みの中では嫌でも目立つ。遠目に見れば威圧感すらあるかもしれません。そんな相手に「撮らせてください」と声を掛けるのは、なかなか勇気がいることだと思う。
だからこそ、先日のイベントで、とあるカメラマンさんから掛けられた一言は意外だった。
「写真を撮らせてください」
思わず心の中でつぶやく。
――変わった人だなぁ。
もちろん悪い意味じゃない。
ただ純粋に不思議だった。
驚きと嬉しさが入り混じるまま始まった撮影。
シャッターの音が響く。
ポーズを変える。
またシャッターが切られる。
その人は楽しそうにファインダーを覗いていた。
何枚か撮影してもらううちに、ずっと気になっていたことを聞いてみたくなった。
「僕なんかでいいんですか? 男だし……」
自虐のつもりだったのかもしれません。
あるいは、男性レイヤーとして活動する中で、ずっと心のどこかにあった本音だったのかもしれません。
するとその方は少しも迷わず、
「僕は、かっこいいものをかっこよく撮りたいんです」
飾り気もなければ、気遣いのための言葉でもない。まるで当たり前のことを言うように答えた。
だからこそ、その言葉がすごく印象に残っています。
もちろん写真を撮ってもらえたことも嬉しかったんですが、それ以上に、その人の考え方や価値観を聞けたことが嬉しかったんです。
自分が好きだと思ったものを、自分の価値観で追いかける。周りがどうとかじゃなくて、「自分はこれが好きなんだ」と胸を張って言える。
誰かが評価するからではなく、
流行っているからでもなく、
自分が「かっこいい」と思ったものを、
自分の感性で追いかける。
簡単そうでいて、とても難しいことです。
そんな芯のある人って、本当にかっこいいなと思います。
「コスプレが好きだからやる」
「和太鼓が好きだから続ける」
誰かに認められるためでもなく、誰かと比べるためでもなく、自分が好きだからやる。好きだから続ける。
それ以上の理由なんて、なくてもいいのかもしれない。
僕も彼のように、自分の好きなものを胸を張って好きだと言える人でありたい。
そんなことを思わせてくれた、素敵なカメラマンさんとのお話でした。
Character:刀剣乱舞/鶴丸国永
Cosplayer:
@datemaru_0830
Photo by:
@FumiyasuHirano