一般的な家庭料理は大体レシピ見ずとも
失敗せずに作れるようになってきたけど
割とできて当たり前なので、
料理が特技と言えるような凝ったのを
作れるようになりたいな。
レシピ調べたら
そんなスパイスどこで売ってんねん
業務スーパーにローリエなんてないわ
みたいな壁にぶち当たるのですが
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1話目〜7話まで。
改稿済み再投稿。
ジャーニーwithゴースト
和田村陽乃、わたしは幽霊なんです。
渡部櫛木、クッシーは大切な憑き人というか、ぬか床の器というか、まあそんな僕の大事なアレなんです。
いま田舎の温泉にきています。
広くてゴツくて猿がでそうな岩風呂のある露天の前です。
でもこのお風呂、熱そうなんですよね。
僕入れません。
さて今カメラで写真撮るとこなんですけど。
風呂場に人がいて撮れないんですよね。
と、噂をすれば早速。
クッシーが現場(風呂場)から出てきました。
カメラは任せたって後ろ手にサムズアップしてます。
どうやら一般客はいなくなったようです。じゃ幽霊らしく上空のあり得ない箇所から撮ってきます。
はい。旅館の程よい高さからの上空写真です。
これドローンでも使わなきゃ無理なこれ、今結構人気ありまして、今複数の個人さんや旅館さんからオファーきてるんですよね。今回は遠間からの絶景な露天風呂ショット。
さてさて今回の稼ぎはあと数日の延泊料金無料です。
お金もすこーし入ります。
なんたって謎な仕事なんで信用もへったくれもありません。いきなりおたくの旅館の上空写真を美しく撮ってあげるから泊めてくれとか、正気じゃないと思う。
交渉役はクッシーでした。夜中の11時くらいだったと思います。フクロウがいそうな鬱蒼とした木々の中に立つ旅館。
そこのフロントで不審者相手に目を泳がせる仲居さん。呼ばれて飛び出て少し冷ややかなお顔のおかみさん。クッシー自分が(嘘だけど)撮った少し不思議な写真集を見せてコウコウ言うものを撮りますよ、絶対客寄せになりますよと必死に説得するもなんかやっぱり不審者で。
だって会話下手だし、見た目仕事してないし。
クッシー自体カメラ下手だし、でも食い扶持なくなるんで必死でした。
でも結果は合格です。年齢的に親の事情とかありそうで同情されたかもしれません。良い時代です。
あっでも撮るのは全部僕ですよ。
幽霊ひまなし。
あ、またクッシー休憩所で寝てる。
子供かよ。
僕ちょっとお説教してきますね。じゃあまた。
────
────────
季節は夏。6月半ばくらいだ。しかし異常気象という時世柄か、今日も昨日も急にそんな暑くない。涼しいくらいだ。
俺、クッシー(いつのまにかついたあだ名)は和室の広縁に行って窓を開けた。
「あー涼しい。煙草吸いてー」
18の身空で馬鹿な事を呟いて、あたまに何か飛んできた。
「それは僕にも迷惑なんでやめて」
拾いあげる。笹団子がキラキラ光ってるキーホルダーだった。昨日の夜、土産屋さんでせがまれて買った謎なやつだ。
返事の前に伸びをして振り返るとそこには、
「どうしたの? じっと見つめて?」
いない。でもいる。薄らと少女の形をしている。モヤのような彼女。モヤなのに見える、人の輪郭、色調。
「いや、なんか病気、早く治りたいなってさ」
「え。病気?」
突っ込まずにとさりと座卓前の座布団に腰掛ける。冷めたお茶を手に、
「なんかさ、幽霊って他にどんなやついるのかな? いまさらのように」
俺を見返してくるモヤ。
「え、え?」
和田村陽乃(モヤ)が動揺している。モヤだが、唇、目、鼻が、ちゃんと動き、性別がわかる。でもなんか薄い。あちこち薄い。コントラストが低い。
「えーとね、最近だといまいるとこにお爺さんが1人いるよ。一階の廊下でいつもウロウロして、なんか探してるふう。それがなに?」
ないタバコを吸うふりをしてフーッと大袈裟に息を吐く。
「いや、聞きたくなかったわ」
俺が目頭を摘むと、すかさずモヤが横に来て頬を割り箸でツンツンしてきた。浮く割り箸。明るい日がさす部屋に似つかわしくない光景。
俺は特に意味もなくバタンと倒れた。いぐさの香りに鼻腔が包まれた。
いきなりモヤが喋る。モヤじゃない。陽乃だ。
「あのさ、ゆっくりするのはいいよ。私もそうしてるし。でもさクッシーは今日何したよ。風呂場の人の出入り確認しただけじゃん。ずっと夕方まで寝ててスマホいじって、風呂行って極楽で。出てきて合図しただけじゃん」
そうだ。湯上がりしたばかりで、部屋が少し暑い。クーラーだリモコンだ。
「ポチッと」
「まあさ依頼一件で、いい依頼だとただで長期で泊めてくれたりするからね。うん、あそうだね。依頼メールとか宿の人とのやり取りはしてたね」
真面目な顔で、考える人になった陽乃は、カメラマン歴は新米だ。
カメラマンというか子供の使いというか。
「説教まだおわんねー?」
「もうちょっと言わせて」
俺はため息を象みたく吐きながら、目を瞑った。
まだ全てが手探り状態で俺たちの旅は続いている。
陽乃が突然現れたあの日。
あれからどれくらいか。
俺たちは今、旅をしている。
そこに座すは誰と心得るか!
他ならぬ、神の御前であるぞ!
ひかえおろう! ひかえおろう!
乳白色の世界に浮かぶ、昔よくみた子供達の世界。
これは確か学芸会かなんかでやった演劇だ。
点々としかいない観客席に向けて、舞台上で熱心に演ずる小さな役者達。
そこには当然悪意がない。
真剣に演技と向き合う子供達と微笑ましくみつめる大人達だけ。
確かにここにはそれが無い。
でも俺はいつも違う世界が。
「あ、寝てた」
目が覚めてすぐ、辺りが仄かにオレンジ色の光に包まれていた。
朝焼けだ。朝一番乗りだ。
起き上がる。
畳一畳挟んで陽乃が寝ていた。
ぼうっとしたままぐるりと視線を一周する。
額縁の飾られた和室の壁。襖が開けっぱなしになった出入り口付近にはスナック菓子の空袋が捨て置かれている。10畳程の居間の縁側はバッグやらコンビニ袋やら買い溜めした飲食物が雑に積まれている。
向かい合わせに二つ木造りのチェアの向こうは掃き出し窓が海を見せている。
海の反対側、入り口は林。
宿は小さな山の中腹に位置する。
夕焼けのような朝の日差しが部屋中を暖かく染め上げる。
窓を開けてもいいけど、外側に何匹か虫が張り付いていた。
こんな時間に、入り込んだ虫で陽乃に悲鳴を上げられても困るので、とりあえず俺は窓を開ける代わりにカーテンを閉めた。
再びカムバックした薄暗闇のなか、携帯を取り出してメールを開く。
依頼があった。
今受けている小さな雑誌は緩い感じで、基本的に何を書いてもどの写真を使ってもOKが出る。
だからとりあえずなんでもいいから何かを書く。
あとは陽乃が起きてきたら改稿は彼女に任せればいい。
死んでるけど、そういうのは得意だ。
「ん、ねむい。暗い。僕の、僕のまくらあ?」
寝返りを打ちながら移動する陽乃。
「あ、陽乃起きたん。あと1時間くらい」
何が?という顔をしていた。
「朝食。部屋食は夕飯だけこの宿。オーケー?」
目を擦りながら、頷く陽乃。
そして再びまた布団に潜る。
特にリアクションも思い付かず、俺はまたメールに取り掛かる。
メールは寄稿文の下書きだった。
毎回いい意味で目立ちそうな題と現地紹介を書いて後で纏めてPDFにして送るのだ。
勿論だけど俺に才能はない。
だから陽乃に手伝ってもらって一緒にやる。仕上げは彼女だ。
カメラマンの仕事もやってる陽乃だけど、文章といえば女子だ。
しかし給料は全て俺に振り込まれる。
だからせめて叩き台を考えるのが俺の役目だ。
叩き台、業務連絡系、依頼探し、料金交渉。全部ちゃんと納得がいくまでする。
いま俺は18。18なら高校か大学に居るのが普通だ。
俺はまだ高校を卒業していない。
留学して以降ずっと欠席扱いになっている。
『よくノコノコやって来れるよな。おまえのせいで○○さんは死んだんだ。消えろよ』
『ああそうだ。みんなお前のせいだ。消えろ消えろよ。お前最低だよ』
『消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ』
ぼやけた世界に昔の──。
「っやべ」
間違えて雑念をそのまま文字にしていた。慌てて訂正する。まあメールはあくまで何かあった際の自動下書き保存機能目当てに使ってるだけで、誰かに送るわけじゃないけど。
俺は気分を払拭するように布団から立ち上がる。折角の朝焼けが無惨にもカーテンで隠れた部屋の中、ヨタヨタ歩く。適当なバスタオルを掴んだ。
そのまま部屋を出る。出る直前にメールで、風呂、と陽乃に送信しておいたから問題なしだ。
夜、温泉のある階から部屋に戻る道を間違えた時に、昔の童謡みたいな歌が聞こえてきた。
多分陽乃が暇つぶしに歌っているのだろう。
あいつの夜は長い。
幽霊らしいというか、まあまあの夜行性で、昔の童歌や聴いたこともない歌を真夜中にヒソヒソと口ずさんでいる事がある。
「は、兎も角として……」
ここにいつまでいるか。
それが肝心だ。
俺たちに目的地はない。あるにはあるが、言葉にし難い。
いろんな場所に行きいろんな空気を吸い、まあなんか時間稼ぎ的な。
そんなふうに考えている。
「早く治ってほしいもんだな、あ、よう陽乃」
「行きは良い良い帰りはクッシーにバッタリうわあ」
驚くようなジェスチャーでわざとらしく、廊下の向こうから現れた陽乃。
その表情はなんとも言えない。
いや無表情なんだけどオーバーアクションみたいな。
「寝れないの?」
俺がたずねると陽乃が首を傾げる。
「いやクッシーが朝方にお風呂行ってからずっと寝てた。その間まさかのずっと入ってたやつ?」
「ねーよあのな陽乃。お前朝食うと思ってたから待ってたんだよ。こないからさ、食堂でこっそり幾つか包んで持ってきたんだけど、ついに夜になるじゃん。刺身だし悪くなるから処理しといた」
ガーンと効果音を奏でる陽乃。
「捨てたんすか? さすがにそれはない」
「捨てるか。強いて言えばそろそろトイレに捨てる。陽乃が食うと異次元に行くからな。どっちが経済的かは謎だな」
シュッと。
右手に持っていたコーン付きアイスに陽乃の手が音速を奏でる。
「あ」
言う必要もないくらい素早くアイスをひったくった陽乃は、幽霊の筈なのに口にアイスをあてがい程なくコーンの屑だけがパラパラと床に舞った。
多分朝から食ってなかったのだ。余程お腹空いてたらしい。
「甘いな」
「色んな意味でな」
平和である。
「言わなければいけない事があったんだった。夜中にまたわざわざ外へ出ていたのもそれが理由だよ」
食べ終わり余韻に浸っていた陽乃だが俺にそう言われてすぐに真面目な顔になった。
「陽乃。一応依頼もひと段落したし、とりあえず朝一出る」
「え? 滞在期間今日まで?」
「んだし、なんかそろそろ迷惑をかける時期かなって」
「早くない? 僕まだ何もおびき寄せてないよ?」
陽乃にはある特徴がある。
長い時間を同じ場所で過ごすと、段々と旅感覚が薄れてきてか、陽乃の意思とは無関係に周りにやってくるのだ。
色んな霊を招き寄せる。その中には怖い奴もいるだろう。問題だった。
ある時、10日近く長期滞在をした日、二人はそれに気付いた。
「早いけど、用もなくいつまでも居ても不審に思われるし」
「まあ確かに」
部屋の前まで歩きがてら、フロントに寄って自販機でコーヒーを買った。
今寝てしまうと明日のチェックアウト時間に間に合わない。
「それに、やっぱりな」
この宿も手遅れになったら知らん顔はできない。
言わなきゃバレないが、陽乃の正確だ。何かの手段で伝えようとする。
まあ身を引くだけでいいのだ。
もう二度と泊まれなくなる宿を増やしたくないのだ。
「夜にまたこえーのが騒ぎ出してずっと怨嗟の声が響き渡るのはほんと迷惑だし」
「私が悪いのか。しかしまぁ納得感が。うーむ」
ポルターガイストが起きて、宿がホラー屋敷と化したが最後、そこは宿をやるより新手のアトラクションをやる方が理に叶う場にしかならない。
そこまで行った試しはないけど。
「でも」
「でも、だよな。確かに」
「まだ朝ご飯を食べてないよ」
「今朝ぐらい抜いてこうって。次の宿決まるまで仕事探す」
「わかった…」
無料滞在があったから勿体無くて無理矢理長く居たけど、ここでは確かに今までのような事は起きてない。
様子を見てみてもいいのかもしれない。陽乃は陽乃、集まってくるやつはまた違う奴らなのだ。
陽乃だからというより、未成仏霊だからそれがそういうものを招き寄せているのかもしれない。
部屋に入ってから始終陽乃は無言だった。話しかけてないけど。
怒っているのかもしれない。
「おやすみ。ってかまあお互い寝れないのだけど」
しかしまあ、久しぶりに返事がなかった。
外を見ると寝姿勢からでも水平線が見えた。太陽はなく、暗闇に僅かばかりの向こうの島の明かりが瞬いている。遠い田舎の山と海に囲まれた知らない世界。
社会のレールから外れて久しい生活は毎日が不安だらけで世界は自分達とは違う理で動いている気がした。
何もないところで線香の匂いが漂ってくる事がある。
それを世の中では幻臭と定義するけど、火のない所に煙は立たない。
つまりそこには何かがある。
49日が終わり、がらんとした賃貸マンション。
親戚の家に引っ越しがきまり、自分の家財道具だけは運び終わった。
その部屋は契約が切れていた。しかし大家さんに無茶を言ってみたところ、まだ新しく入居者が決まる前までなら時間をみて居てもいいという。
それでしばらく床に寝ていたら、煙の臭いがして目が覚めた。つまりそれだ。
仮に線香の匂いが気のせいでもそうでなくても、ここには確かに何かいる。そんな気がした。
──だからなんだというのか。
家族がなくなった。最後の家族だった。
亡くなったのは妹で、先に両親が病死で他界していた。
妹の死因も病死だ。最近テレビでよく名前をみるようになった病だが名前がでてこない。とにかく持病があった。しかしまだまだ生きられる筈だった。弱っている身体に最近流行りの感染性ウイルスに侵された。あっという間だ。
何もなくなってしまったような部屋の空気。
沸いてきた感情は悲しみよりも焦燥感だ。
これからどうするべきか。
一旦は親戚に預けられるとしても、18になれば追い出されるだろう。
それから引っ越しまでの期間を使って幾度となくその場所(元住居)に足を運んだ。
まあ最後の方は家族皆病院だったから幽霊が存在したとしてここにいるはずもないかもしれないが。
帰ろうとした矢先だ。
契約前の賃貸マンションの一室にチャイムが鳴った。
工事業者かもしれない。消防の点検、ガスの点検。
色々考えながら、応対する為に玄関ドアを開けた。
「あ、やあです」
にこやかな笑み。青春してそうな涼しい色のショートヘア。今風の派手な七分袖に膝までのデニム。
「誰すか?」
「え?」
戸惑っていたのは俺だけじゃなかった。
「え? 僕の事しらないんです? まいりました。クラスメイトですよ?」
「あ、いや見覚えが、で、何?」
「いや、ですね。お悔やみ申し上げますです。あ、これは学校でも言いましたよね僕」
「えーと、で。つまり貴方は何用で?」
名前を聞こうかとも思わなかった。突然の珍入者。早く帰ってもらうに限る。
「かいつまんで話すと引っ越すんですよね? ちょっと遊びに来ませんか? 実はね貴方の事好きなクラスメイトの子がいて」
バタンと相手の子の指だけ挟まないよう気をつけて閉めた。
しかし不覚にも、挟んでしまった。
「いったあああ! 痛い痛い」
慌ててまた開ける。
「なんて冗談はさておき、あっ、ちょ」
また閉める。今度はすんでのところで止めた。
閉められないように指だけ犠牲にしてきやがったのだ。
「はあはあ」
「いや、ほんと何の用だよ。こちらそんな気分じゃないんだよ。帰れよ」
「まあまあ」
言いながら今度は足を挟んでくる。
意地でも帰らない気だった。
「そのね、貴方を好きな子がね。貴方に遠くに行って欲しくないみたいなんです。だからねウチ今ちょっと丁度運良く部屋空いてるから。そこに遊びきませんか? ついでにみんなで作戦会議ってやつ。引っ越すのやなんだよね?」
「意味がわからねーよ!」
強引に足をどかそうとするが退かせない。ドア枠に引っ掛けた指はなんか知らんがツルツル滑る。
「泊まってっていいから! ほんとこんな据え膳食わねーとか○✖︎🔲◾︎かよ! 来いよ! おら、ね?」
「いや、ねって言われても……もう転居決まってるし」
少女はガン飛ばしていたかと思えば次の瞬間には冷静になってふーんと鼻を鳴らし、
「考えてみて下さい」
顔を近づけながら目を覗き込まれて、慌てた。少し後退する。
「他人ですよ。所詮。親戚さんだか施設さんだか知りませんが、貴方はそこになんか楽しい未来を感じますか?
僕はね、ほら。僕は貴方のことよく知ってるし。いや僕というか親友がよく知ってるんだけどね。こっちはいいですよ? だって少なくとも貴方を疎ましく思ってないし、皆大歓迎なんですよ? ね、今から貴方の新住居は僕の家です! はい決まり!」
「いや、意味わかんねーし。途中いきなり飛んだし、ていうかあんたは他人じゃないのかよ。いや、いやあの」
突然現れた一人称が変な少女は聞く耳持たずに決まり決まりとはしゃいでいた。
家族が消えて、秋がきて、厳しい冬が始まる前のちょっとシュールな非現実への招待──誘拐だ。
俺は悩んでたけど頭がどうかしてたのかもしれない。結局親戚には断って友達の家に世話になると頭おかしい事を言った。
そうしたらば、戸籍上の関係で一旦は帰れと言われ帰った。その後で俺の旧姓の永原は親戚の家の渡部になってその少女、和田村陽乃の家でお世話になる事になった。
和田村陽乃とはそれ以来の幽霊付き合いである。
和田村陽乃、別名憑き物少女。
「親友とはいつ会えるわけだ?」
家とやらに行き着いたのは日が暮れるギリギリ前くらい。橙に染まる少し古い民家。野放図に荒れた庭。蔦が生えた外壁。室外機すら見当たらない庭を見るに空き家だ。
「ごめん。アレは嘘なの。ほんとは」
かくかくしかじかを並べてみると、要するにこうだ。
和田村陽乃はこの家に住んでいた家主の娘だ。しかし一昨年の冬ベランダの柵にもたれていたら柵が抜け落ち、庭先に頭から突っ込んで死亡。
以降の記憶は白濁している。
「えーと……つまり」
「はい! とりあえずしばらくこっちいていいから! なんもないよ、空き家だから」
「空き家にも所有者がいるだろ……いやそうじゃなくて、それもだけど」
「それなんだけどうちのはずなのよ」
「はず? いやいやそれより、いやそれもか」
幽霊と聞いて俺の頭に即座に浮かんだのは何か、脱兎の如く逃げ出す自分か。いや違う。もはや手遅れ。そうだこれだ。
「わかったよ。とりあえず中に入るのは無しだ」
より、ヤバそうな気がした。
「いやあのさ、困りますよ。キミが住むところにしかいけないんだよ。ほら、もう手遅れだから」
因みに親戚の家には既に超特急で帰り、手続きを済ませてわりとルンルンで来たという経緯がある。俺もそこまで馬鹿じゃないからいくらこの少女が既にこの世にモニョモニョな感じで、なんとなくその類いのアレだったとして、嘘はつかないと勝手に思っていた。
「まさか野宿しろとでも……」
「いやおま、目の前にあんじゃねーかよ。」
こんな古い家が仮に住めたとして、俺が一番最初に危惧したのはアレだ。そう。
「住居不法侵入じゃないよ? いや生前住んでたわけだし」
「登記簿とかは?」
「何それ?」
「ありえねーはこいつ。おまえさ、賃借と持ち家の違いわかる?」
「家なんだから持ってるに決まってるでしょ? キミはなんだ? 私の」
「わかった。もういい。すまんが今日は野宿だ。多分」
「え? アナタニホンゴワカリマスカ? ユーニホンジン? ニンジン? サテハニンジンデスカ?」
馬鹿を無視して表側に周り表札を確認する。
非常に厳しい現実があった。
「アレ、ヒョウサツナクナッテルネ。コレハツマリ、カゼノシワザカ?」
「言ってろ。あのな、多分お前が死んだ後、多分皆引っ越したんだよ。だからあんなに人気がなくて荒れ放題なんだ。持ち家なら最低限のメンテナンスはするし、それなりに家全体ががっしりしてるから多分築年数はそんな経過してない。それで引っ越し、売り地とも書かれずに表札がない家つまり、空き家だ。つまりあんたらはここを借りてたんだよ。数は少ないけど戸建ても借りられるからな、でもお前死んだからここ事故物件になって売るに売れなくて放置、かあるいはまあ」
事故物件になったからこの少女の家族が家を放置していた可能性はなくもないけど、勝手に足を踏み入れたが最後、俺単独の住居不法侵入になる。
と言おうとして振り返ると少女が消えていた。
代わりに少女のいた場所にふわりとティッシュペーパーが一枚。
太いマジックで、理屈っぽくて嫌い、と書かれていた。
「え、俺今日どこで寝んの? ていうかもう断ってきたんすけどあの」
まあ行きたくなかったけど。いきなりホームレスも困る。
田舎のような都会のような中途半端に殺風景な住宅街の片隅で、俺は一人でこれからどうするかを考え──まあかくかくしかじかを経て、旅に出た。
あの少女、和田村陽乃は散々振り回したあげく、結局あの後戻ってきてボロ家の中に一人入り、中から別の人の家の書類を沢山みつけてきて、その登記簿の中に彼女の家族の名前はなかったらしい。
二人してどんよりしながら気付いたら最初の宿の門を叩いたのだ。無論予約はあの有名な予約サイトである。
「お! お土産屋さん発見!」
子供の様にはしゃいで走る陽乃。
「ふう……ちょっと時化てきたな」
「ね! あるよ色々! さっきみたやつも!」
土産物って最近流通がすごいのか、やたら大量に作ってやたら色んなところに似たようなのが沢山ある。
もちろん、あんまり銭はない。
駅近のスーパーみたいな土産物屋さんの前。俺はとりあえず近くのベンチに腰掛けた。
木製で丁寧に座布団まで敷いてある。
「薄いけど」
「ねえ、ちょっとなんでこないの?」
「土産さっきもみたしこの前もみたしその前もみたしその前――」
「全部少しずつ違うんだよね。そこが面白い」
はいはい、とテキトーにあしらってさっき近くで買った雲丹コロッケを食う。
「うめえ」
「よこせ」と手を出す陽乃。
色々余計なことを言いたくなくて、黙って半分千切る。
「うめえ」
ふうふうやりながら食べる陽乃を横目に駅前ロータリーの人波を眺める。
ホテルを出て二日経つ。
まだ次の宿泊先が見つかってない。
基本的にいまいるところは割と観光ニーズの高い客足の多い駅なので、もうしばらく様子見しようと思っていたのだが、野宿延泊はもうきつい。
どうしようか悩んでいた。
さっきから俺は携帯をチラチラ見ては溜め息をついていた。
何度かワードを変えて宿泊地を検索していたのだが、やっぱりめぼしいところがない。
宿のサイトすらなくてマップの評価のみだと電話――何故か電話は苦手だったりする。
「うーん」
「こ?」
コロッケを食いながら下品な陽乃。
「はいはい」
「それなんかウザい」
「はいはい」
「チッ」
さておき今一番可能性が高いのは、もはや不思議な力で空撮なんぞ駆使せずに、近場でバイトに行く事だ。
旅を始めて四件目までは自費で泊まっていた。
初めてアレを思いついたのは先日泊まった林の中に立つ海辺の宿の一つ前に泊まった宿だ。
その頃からライティングも始め出して、サイトで申し込みしてみてとりあえずデータを送って見たら無難な返事がきた。
まあなんていうか、それでもやっぱりじり貧だ。
いつ野垂れ死にしてもおかしくない。
「うおーー! 海はー、広大だー!」
ここは確かに海沿いだし海が近いけど見えてもいない海に向かって突然叫び出した陽乃は食い終えたコロッケの紙を手に手を広げて走り回っていた。
小学生かよ。
まあいいけど。幽霊に年齢なんてないし。
思いつつ、立ち上がり陽乃に呼びかける。
「いくぞ」
「おお?」
「ちょっとうらぶれてそうな民宿だ。宿の全般の仕事、泊まり込みで一週間」
「お仲間がいそう」
古いってだけで幽霊がいるとは限らないし。
「よし、行こう! 野宿は飽きたよ! 私も仕事手伝うよ!」
丁度よくパラパラと雨。
俺たちは急いで目的地に走った。
雨が降っていた。
コンクリートを遮二無二叩く水の粒に巻き込まれて私の服は水を吸い過ぎて身体に張り付いている。
「…………渡部、あいつ、やっぱり生きてた」
彼を見つけた瞬間に雑念が全て吹き飛んでいき心に渦巻くような安堵と同時に怒りが満ち溢れた。
そのまま硬直して濡れ鼠になっても立ち尽くしたまま拳を握る。
私、柏原沙耶は修学旅行にきていた。
そして偶々見つけた知り合いの姿を見て頭が真っ白になり、何か言う前に機会を逸してしまって、
「何いつまでも」
いつまで逃げ続けるつもりなのか。
言葉にならずに顔を伏せる。
しばらくじっとそうしていたらさすがに寒くなってきた。
身震いしながら走って帰路に着く。
昔とある事件があった。
昔と言ってもついほんの半年前だ。
とある高校の校舎で飛び降りがあった。
3年Aクラスの女子生徒は自ら飛び降りたとされていたが後程捜査が進んでやっぱり自殺ということで事件は幕を引いた。
学校側も保護者側もいじめや体罰などの事件性はなく、ニュースにも一時期取り上げられていたが間もなく噂もなくなった。
それから数ヶ月。
クラスメイトの一人が持病を拗らせて死んだ。
喘息があったらしくしばらく入院すると聞いてすぐのことだった。
それからまた一人、今度は体育の授業中にマラソンで男子が心臓発作を起こした。
先生がすぐに対処して事なきを得たが、それからだ。
翌日翌々日とクラスメイトの病気が続いた。
足を挫いたり骨折したり病気というか不幸というか、とにかく良くないことが続いた。そのタイムスパンはだんだんと1日ごとから数時間毎に変わっていた。
みんな気づき始めていた。
半年前だからもうあれから半年経つ。
それまでに実はもう一人死んでいる。
例の心臓発作の男子だ。
クラスメイトとゲームセンターで遊んでいたらしく、高揚した瞬間だったらしい。
みんな口に出さなかった。怖かったから。
だから暗黙の了解でなるべくみんなしおらしくして、あと健康に気を使いだした。
しばらくして、今度はクラスからぽつりぽつりと人が減り始めた。
退学したらしい。退学した生徒の知り合いの一人が田舎に戸建てを買って家族で移り住むと聞いたらしい。
関わっていた職員にも退職者がいたが、それは決まってクラスに出入りする人間のみだった。うちのクラス、3年Aクラスの人は担任も含めて静かに密やかに消えていった。
理由はない。
ただ何かを恐れるように少しずつそうしていた。
月日は百代の過客にして行かふ年も又旅人也。何かで読んだ古い一説が、頭によぎる頃には月日が経っていて教室は既に、減った、と目で見てわかるくらいに生徒が姿を消していて、退学したり家族が死んで引っ越したり病気になって入院したりと、それぞれの事情に対して反応する余裕もなく、そんな矢先に何か不幸の連鎖が突然ピタリと止んだ時期があった。それを機に暗黙の了解で皆この話題に触れるのをタブー視していた。
あいつが姿を消したのはその頃だった。
渡部だ。
理由はわからない。逃げたと思った人も沢山いた。私もその一人だ。でもあいつは消える前にクラスメイトの一人に伝言を残していた。
終わらせてくる、そう言って以降一切の連絡路が絶たれた。
じゃあなぜ今回遭遇したのかと言えば偶然ではない。彼と以前に位置共有をしていた私はアカウントを変えて以降そのままにしていたが、また昔のアカウントをようやく復活させたのだ。
何処にいるか掴んだ私はすぐに、OLから転職して3年目担任の笠井に話した。
「もうさ決着付けようよ先生。うちらはどうせ逃げられないんだからさ」
「あ、沙耶さんいたいた!」
旅館に着いてすぐ、背後から手を叩かれた。斎が声をかけてきた。斎は最近入ってきた部活の友達で人懐っこい性格の同年代だけど後輩みたいな奴だ。
「すいません、その、やばいですよそれ?」
たしかに、言うまでもなく。
「うん、どうしようか悩んでた。ほらさ、うちの班だけ自由行動で寺巡りしてたじゃん」
「はい、で沙耶さん消えるし」
「うん、ちょっと人探ししてたから」
何か言おうとする前に、
「とりあえず、部屋に入っては?」
「うん、そうするわ」
ずぶ濡れのまま館内に入っていたら、程なく従業員がタオルを持って走ってきた。
「で、沙耶さん」
神妙な顔の斎──朝霞斎はスマホを睨みながらいう。
「結局のところ誰を探していたんで?」
その問いに同室の野田みゆきが反応した。
「それは私も聞きたい」
まだいたクラスメイト三十人。うち、来たのはたった10人。班は3、3、2、2の4つに分かれ、うちの班は三人だ。
「ってか、確かに観光地だけどあんま見に行くとこなくない?」
みゆきはドライだが、同じ班になるだけあってほどほどに仲はいい。
「いやーあると思いますよ。ここ確かにど田舎ですけどググると結構な名所だし、なんか御寺とか神社とか神域多いし、現にうちら回ってましたし」
相変わらずスマホを睨みながら話す斎が何を見ているか覗いてみたら、似たような数字が二つ並んでいて激しく動いている画面をポチポチ操作していた。
私にはわからない世界だからあえて突っ込んでは聞かなかった。
「まあ確かに」
私は頷きながら部屋に入る前にロビーで買っておいたソーダに口をつける。
まだ髪は乾いていない。頭に置いたタオルでまた髪を拭きながら二人をみる。
みゆきは私服姿で縁側でテレビをみている。
斎は一応制服だ。館内は自由でいいと言われているからどちらも正解だが、私は暑苦しいから私服――まあまだ雨が染み込んでいる。
「沙耶さん、とりあえず早くお風呂いただいてきては? いや、夕食のあとですけどもう五泊目だし、いちいちルール守らなくても……」
そうだ、もうここにきてから五日経つ。
「わかったよ。とりあえず行ってくる。じゃ速攻行くからもし遅れたら先生になんか言っておいて」
「はーい! 行ってらっしゃ」
部屋を後にする。みゆきが眠そうに手をひらひらしていた。
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在日本做了几年独立 AI 工程师,聊几个只有真正在这里干过才知道的事。不是签证、收入、市场分析那些,是日常工作里那些不会出现在任何攻略帖里的细节。
第一个没人告诉你的事:在日本,中国人做 AI 有一个非常奇怪的信用加成。
日本企业对"AI"这件事的认知来源主要是两个:美国和中国。美国代表前沿(OpenAI、Anthropic、Google),中国代表速度(DeepSeek、千问、字节)。你是中国人,天然被归到"速度快、实战经验丰富、见过大场面"这个认知框里。
日本本土的 AI 工程师大多数是从学术界转过来的,理论功底扎实,但生产部署经验偏弱。你跟日本客户说"我在中国的互联网公司做过日均千万级 DAU 的数据系统",他们的反应不是"哦",是"えー、すごいですね(哇好厉害)"。因为日本本土很少有这种体量的实战场景。
这个加成不是永久的,干砸一个项目就没了。但它给了你一个很好的开局:第一次见面时,客户对你的预期天然比对一个日本本地工程师高半格。
第二个没人告诉你的事:日本客户最怕的不是你技术不行,是你"突然消失"。
在日本商业文化里,"飞ぶ"(消失/跑路)是对合作关系最大的恐惧。他们之前遇到过的外国 freelancer 里,有人项目做到一半签证到期走了,有人拿了预付款之后联系不上了,有人说好的交付日期突然说"还需要两周"然后反复延期。
所以日本客户考察你的第一优先级不是"你有多强",是"你靠不靠谱"。靠谱的定义极其具体:说好周五交就周五交,邮件当天回,电话接得到,出了问题第一时间主动说而不是藏着。
我刚来日本的时候不理解这一点,觉得"技术好就够了"。后来才明白,在日本,你交付质量 90 分但每次都准时,比你交付质量 98 分但偶尔迟到一次,在客户心里的评价要高得多。信赖感(信頼感)是日本商业关系的地基,地基不稳什么都白搭。
第三个没人告诉你的事:在日本做 AI 落地,最有效的销售话术不是"AI 能帮你省多少钱",是"不用 AI 你会被同行甩开多远"。
日本企业的决策动机跟中国企业不一样。中国企业决策靠 ROI:"花这些钱能赚回来多少?"算得过来就干。日本企业决策靠"危機感":"不做这件事会不会落后于同行?"同行都在做,我不做,不行。同行都没做,我为什么要第一个冒险?
所以你跟日本客户谈 AI,最有效的切入方式不是给他算 ROI,是告诉他:"你的竞争对手 XX 已经在用 AI 做这件事了。"这句话在日本商业文化里的杀伤力,比任何 ROI 计算表都大。
当然,前提是你说的是真的。日本圈子小,胡说被抓到一次,你在整个行业就废了。
第四个没人告诉你的事:中日英三语是一个被严重低估的壁垒。
表面上看,语言只是沟通工具。实际上,三语能力让我能做到一件几乎没有竞争者能做的事:用英文读 Anthropic 的 system card 和最新的技术文档,用中文跟国内的 AI 社区保持同步,用日语跟客户的业务方和技术方深度沟通。
全球最前沿的 AI 信息首先出现在英文世界,通常晚一到两天出现在中文世界,晚一到两周出现在日文世界。我能在信息出现的第一天就消化它,然后在一周内把它变成日本客户能理解和使用的方案。
这个时间差就是我的定价权。日本本地的 AI 工程师要等日文翻译或解读出来才能跟进,美国的 AI 工程师不会日语进不了日本市场。中间这个位置,人极少。
第五个没人告诉你的事:我交过最贵的学费是"把中国的工作习惯带到日本"。
刚来的时候我犯了几个现在想起来都想扇自己的错误:
给客户发了一个方案,里面直接写"你们现在的做法效率很低,应该换成 XX"。在中国这叫直接、高效。在日本这叫"失礼"。日本的方式是:"贵社目前的方式当然是经过深思熟虑的(先给面子),不过如果考虑未来的扩展性(给台阶),或许可以参考一下这种方法(才提建议)。"同样的意思,包装方式完全不同。我花了大概半年才把这个习惯改过来。
还有一次,客户说"検討します"(我们考虑一下),我以为是真的在考虑,等了两周去跟进。后来才知道这句话在很多场合的真实含义是"我们不打算做,但不好意思当面拒绝你"。在日本,"不"很少被直接说出口,你得学会听懂那些"不是不"的"不"。
还有一次把项目进度做成了飞书文档共享给客户。客户完全不知道飞书是什么,打不开。后来老老实实改用 Excel + 邮件。在日本企业里,Excel 和邮件是永远不会错的选择。你觉得落后,人家觉得稳当。
第六个:最意想不到的获客渠道。
我以为在日本获客要靠 LinkedIn 或者行业展会。实际上我最有效的获客渠道有两个:一个是 X(推特),另一个是日本特有的"勉強会"(学习会/技术分享会)。
日本的技术社区有一种独特的文化:定期办免费的技术分享会,大家轮流讲自己在做的东西。你去讲一次,讲得好,会后有人来跟你换名片(是的,日本还在用纸质名片,而且交换名片有一套完整的礼仪),两周后邮件来了:"之前听了您的分享,我们公司正好有一个类似的课题,方便聊一下吗?"
这种获客方式成本为零,但信任转化率极高,因为对方亲眼见过你讲东西,知道你是真的懂而不是嘴上说说。
最后说一句总结。
在日本做独立 AI 工程师,最核心的能力不是技术,是"翻译"。不是语言翻译,是把全球最前沿的 AI 技术,翻译成日本企业能理解、敢尝试、用了之后能看到结果的东西。技术只是原料,翻译才是手艺。
而这个"翻译"能力是没法被 AI 替代的,因为它的核心不是信息转换,是理解两种完全不同的商业文化各自在怕什么、想要什么、能接受什么。这种理解只能靠在两边都踩过坑才能长出来。
所以如果你问我在日本做 FDE 最大的壁垒是什么,不是技术,不是签证,不是日语,是你愿不愿意花几年时间在一个节奏完全不同的市场里,把那些只有踩过才懂的坑全部踩一遍。
踩完了,壁垒就是你自己。
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截止2026年6月12日,中国国内裁员统计:
1、福报厂,2026 年 4 月,本地生活 / 直播 / 客服财务,非核心业务收缩,AI 替代率约 85%
2、福报厂云业务,2026 年 4 月,非核心研发团队,小幅优化人员,重心转向 AI 与 Token Hub 事业群
3、鹅厂,2026 年 4 月,TM工作室/CSIG/IEG,天美项目调整裁 100 余人,云与游戏线项目组收缩
4、某度,2026 年 4 月,内容审核/初级研发/搜索信息流,多部门持续优化,AI 替代率高
5、宇宙厂,2026 年 4 月,头条 / 抖音 / 飞书 / 商业化,整体优化约 10%,多条业务线精简
6、某团,2026 年 5 月(辟谣),产品 / 产运研,网传裁 50% 产品岗
7、猪场,2026 年 5 月,游戏业务,中小项目裁撤合并,仅保留业务核心骨干
8、小破站,2026 年 5 月,内容审核 / 广告 / 电商,多条业务线缩编,人员比例约 15%-30%
9、某手,2026 年 5 月,内容审核 / 广告 / 电商,推行降本增效,精简非核心团队
10、微软中国,2026 年 6 月,Azure 北京 / 上海研发团队,200-400 人全员被裁,补偿标准为 N+7
11、某猪,2026 年 6 月,旅游业务产研,测试前端裁 50%、后端 30%、产品 15%,暂无官方证实
12、某滴,2026 年 6 月,后台 / 部分研发,非核心业务持续精简,聚焦出行主业与 AI 调度
欢迎各位老铁补充....
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生活不易# #
中年苟住#
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谷歌和 Anthropic 正在为 SpaceX 的 AI 算力“打工”
SpaceX 的 AI 算力叙事,最重要的不是 Grok 能否打赢 GPT,而是它正在把 AI 变成基础设施生意。谷歌协议显示,谷歌未来每月将向 SpaceX 支付 9.2 亿美元,Anthropic 也被报道每月支付约 12.5 亿美元购买其 AI 算力。两者合计年化收入接近 260 亿美元,推动 SpaceX AI 业务从“烧钱黑洞”转向现金流来源。
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在淘宝做技术专家那几年,是我职业生涯里成长最猛也最疼的一段。
那时候淘宝的技术氛围有一种很特殊的东西,后来在其他公司再也没遇到过:所有人都觉得自己在做一件前人没做过的事,而且这种感觉是真的,不是老板画的饼。双十一的流量,全世界没有第二个参照系。你不能去 Google 抄答案,因为 Google 没处理过这种规模的交易洪峰。你也不能等着别人先趟路,因为没有别人,你就是那个趟路的。
我记得最清楚的是那种"被逼出来的成长"。不是公司安排你去学什么,是系统扛不住了、数据跑不动了、链路断了,你不解决就没人解决。你今天还在看文档学一个中间件的原理,明天凌晨两点它就在生产环境里出了一个文档里没写过的问题,你得当场想办法。那种压力下学到的东西,跟上课学的完全不是一回事。上课学的是知识,凌晨两点学的是本能。
淘宝教会我的第一课:数据比代码值钱。那个年代大家都在追架构、追框架、追中间件,觉得写出一个高并发高可用的系统是最牛的事。后来我慢慢发现,系统是手段,数据才是资产。系统挂了可以重启,数据丢了或者数据质量烂了,业务决策就是在盲人摸象。我后来转到大数据方向,根子就是在淘宝种下的:你见过一次因为数据口径不统一导致几百万预算打水漂的事,你就再也不会觉得"数据治理"是一个无聊的话题。
第二课:大厂最稀缺的不是技术人才,是能把技术翻译成业务价值的人。淘宝不缺写代码的高手,缺的是能坐在业务方对面,听懂他到底想要什么,然后回来把这个东西变成一个技术方案的人。很多技术做得极好的同学,在这一步上卡住了,不是能力不够,是不愿意"降维"去听那些在他看来很初级的业务问题。后来我发现,这个"翻译"能力才是最值钱的,因为它两头都稀缺:业务方不懂技术,技术方不愿意懂业务,中间那个位置空着,谁站进去谁就有话语权。
第三课:组织比技术变化更快。我在的那几年,组织架构调了好多次,今天你的团队在这个事业部,三个月后可能整体划到另一个 BU,你的汇报线换了、合作方换了、优先级全变了,但手里的活不能停。你得学会一种能力:在组织剧烈变动的时候,保持自己的技术判断不被行政结构带偏。老板换了三个,方向调了四次,可底层该解决的数据问题还是同一个。能看到这一层的人,不管组织怎么变都有位置;看不到的,每次变动都觉得天塌了。
第四课,也是最私人的一课:身体是有极限的,而且它不会提前跟你商量。在淘宝和后来的大厂里,我一直觉得自己扛得住。连续加班、长期高压、睡眠不足,身体偶尔发出的信号都被我当成"扛扛就过去了"。直到 2017 年主动脉裂开,我才明白:身体给你的警告不是商量,是通知。你忽略了它,它不会再发第二次警告,直接执行。
从淘宝出来之后,我又在几家公司做到了大数据总监,管过上百人的团队。再后来到了大阪,一个人做独立 AI 工程师。回头看,淘宝那段经历给我最深的烙印不是某个技术,是一种面对未知问题时"先上手再说"的本能。不等条件完美,不等方案完整,先冲进去,边打边想,错了就调。
这个习惯在大厂有时候会被诟病为"不够严谨"。可出来单干之后才发现,这恰恰是独立工程师最需要的东西。因为没有人给你排期,没有人帮你评审,没有人替你兜底。你就是那个凌晨两点被叫起来的人,也是唯一一个能解决问题的人。
淘宝没教我怎么做一个好员工。它教我怎么在没有路的地方走出一条路来。这个能力,到今天还在用。
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吴说获悉,日本上市公司 Remixpoint 发布截至 2027 年 3 月 31 日财年的合并业绩预测,预计净销售额为 487.77 亿至 561.12 亿日元,归属于母公司所有者的利润为 53.19 亿至 114.43 亿日元。数字资产管理业务方面,Remixpoint 假设 2027 财年 BTC 价格区间为 8.6 万至 11.6 万美元,预计所持加密资产估值收益为 47.07 亿至 120.42 亿日元,加密资产借贷收入约 4 亿日元,该业务净销售额及分部利润预计均为 51.07 亿至 124.42 亿日元。截至 2026 年 3 月 31 日,Remixpoint 持有 1,496.40 枚 BTC、901.45 枚 ETH、13,920.07 枚 SOL、1,191,204.80 枚 XRP 及 2,802,312 枚 DOGE。
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