久しぶりに、本当に恐ろしい映画を観た。
「自分だけは違う」という思い込みを、最初に壊してくる映画だった。
人間は理性で生きていると思いたい。
だが実際は、理性より先に感情があり、その感情に理由を与えるために理性を使っているだけなのかもしれない。
善悪も、正義も、倫理も、絶対ではない。
置かれた立場が変われば、人は昨日まで否定していた選択を、自ら正当化する。
この映画が問いかけているのは、「誰が正しいか」ではない。
あなたの信じる正義は、本当に普遍的なものなのか。それとも、今の環境だから信じられているだけなのか。
人間の本質は、平穏な日常では見えない。
極限に追い込まれたとき、初めて露わになる。
だから、この映画は恐ろしい。観終わったあとに残るのは感動ではなく、「自分は本当は何者なのか」という問いだからだ。
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