今日6月2日は「路地の日」。
路地といえば、危険で、猥雑で、それでいて温かいあの場所を思い出さずにはいられない。
頭上を覆うように張り巡らされた無数の電線と剥き出しの水道管。天后廟の上に張られたゴミ除けのネット。路地裏に漂うチャーシューの匂い、フィッシュボールの加工作業場、そして壁に記された路地の名前——。
『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』(2024年)の美術チームは、約10億円という巨費を投じ、1994年に取り壊されすでにこの世に存在しない九龍城砦を、「生きた空間」として見事に甦らせた。
人がすれ違うのもやっとの狭くて暗い路地裏。しかしそこは、行き場を失ったはみ出し者たちが肩を寄せ合い、共に飯を食い、背中を預け合う「家」でもあった。無秩序に見える配管や違法建築の隙間に、人々の生活の息遣いと確かな絆が宿っている。
混沌の中に秩序あり。
その城砦の姿が、画面から溢れ出してくる。
今日という日に、あの熱狂の九龍城砦に思いを馳せてみてほしい👊🐉
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